まずは工事工程からご説明します。
前段階
1.工事のご依頼をいただいてからお客様のご都合のよい日にお伺いして畳の状態を見させていただきます。
2.裏返しが可能か表替えにするかをお客様と相談のうえ決定します。
3.畳表、畳縁の見本を見ていただいてご相談のうえ決定します。
4.工事日時を決定します。
どうしても平日がご都合の悪いお客様、あるいは時間指定のお客様は事前におっしゃってください。
出来るだけお客様のご都合に合わせます。
後段階
1.ご指定の日時にお伺いして畳を引き上げに伺います。(事前にお部屋にある細かいものは移動しておいて下さい)
2.工事は当店作業場で行います。
3.工事が終了したらお電話でご連絡いたします。
4.納めに伺います。
畳の枚数やお客様のお宅までの距離、お時間の指定にもよりますが基本的に1日1部屋で行います。
工事方法
裏返し……今現在ついている表を裏返して着け直すやり方。縁は新しい物を着け替えます。シミやカビは裏に出てしま
うことがあるのであまり大きなシミやカビがある場合は表替えをお勧めします。
工事前の畳
表側がこれだけ焼けていても擦り切れていたりシミがなければ裏側は しかしこのようにシミが裏まで出てしまったり、カビていたり
このようにキレイです。(写真の下側のシミは霧吹きしたためです。) すると裏返しは出来ません。
ゴザを取ったあとの畳
家具の跡などのへこみや角のつぶれや隙間を埋めるため丈や幅を出したりとワラを足して修正をします。
化学床はつぶれやへこみの修正が困難でワラ床のようにワラを足しても馴染みません。
これは縁着けの様子です。
縁とその中に入れる下紙を重ねて縫い合わせ、縁幅に合わせて折り目を付けて折り返し側面を返し縫いします。
これは茶室の炉の埋め蓋です。このように小さいものや変形したところは手作業で縁着けします。
納めの様子
床板に防虫紙を敷きます。これは当店でサービスさせていただいておりますが、アレルギーなどの症状のあるお客様にはお勧めいたしません。
畳を敷いたらそれぞれの畳の高さを合わせるため低いところへゴザを切って入れます。高さのムラを取ったら掃除して終了です。
裏返完了
表替え……畳表と縁を新しいものに張り替えます。新しい表は裏返した物とは違い青く畳独特の香りが楽しめます。
表替えをして2、3年で裏返しすると比較的キレイな裏返しが出来ます。
畳床の下に定規を入れて畳床を反らし畳表を引っ張って張り縫い付けます。 張り替える前の寸法を測っておいて隙間があった場合はその寸法(これは手縫いです。右上の畳は裏返しした畳です。) に隙間分の幅を出します。
表替え完了写真作成中
新畳 ……畳をすべて新しくします。畳床は化学床とワラ床があります。お好みの畳床と畳表を組み合わせてお選び
下さい。(化学床についてはサンプルをお持ちします)
写真作成中